内視鏡センター
L-CAP・G-CAP療法
当院では潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病の治療として、L-CAPやG-CAP療法を行っています
白血球は「顆粒球」「単球」「リンパ球」の3つに分かれますが、この3つの細胞全てが炎症に関わっています。
自己を攻撃している活性化した白血球を除去する治療方法として、 以下のL-CAP、G-CAPという2種類の治療方法があります。当院ではどちらの治療も行っています。
LCAP(白血球除去療法)とは、血液透析と類似のシステムです。
血液を体外循環させ、末梢血液中の炎症や免疫機能の悪循環に関与する白血球(顆粒球、単球、リンパ球)や血しょう板を白血球除去フィルターにより除去します。血液を浄化する「体外循環治療法」と呼ばれる治療法のひとつです。
【保険対象疾患】潰瘍性大腸炎(UC)
L-CAPと同様に血液を体外循環させ、血液浄化を行いますが、G-CAPは主に顆粒球・単球を選択的に吸着除去します。
【保険対象疾患】潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病
L-CAPの施行例
※G-CAPの場合は上記のフィルターではなく顆粒球吸着器を使用します。
治療の流れ
まずは体の調子をチェック。血圧などを測ります。
治療開始です。左右の腕にちょっと太めの針をさします。一方の腕から血液を体の外に取り出し、フィルターを通した後、反対側の腕に戻します。 (針の場所は腕以外の場合もあります)
椅子に座ったりベッドに横になったり…。治療時間は約1時間です。
治療終了後、しばらく安静にし、止血や体の調子を確認します。これで1回の治療が終了です。
L-CAP、G- CAPの副作用について
吐き気、嘔吐、血圧低下、発熱などが報告されています。
治療の費用について
潰瘍性大腸炎やクローン病は特定疾患の指定がされており、特定医療費の登録をされている方は、追加自己負担は発生しません。
当院で採用している機器
血液浄化装置(旭化成メディカル)
当院では、透析技術認定士と血液浄化装置(旭化成メディカル)のメンテナンス資格を取得した臨床工学技士が安全に治療を行っています